第79回 SVP東京ネットワークミーティングに参加してみた

思ったことなどを適当に垂れ流すつもりでこのブログを始めたのですが、
どうもいろんなことを考えてしまって公開出来ずに下書きだけがどんどん溜まってます。
こんな泡沫ブログ、誰も見てないことは分かっているのですが、
ブログを公開するということは世界に発信するということであって誰が見るかは分からない。
そういうものに責任を持てるだけの文章を書けてないことに尻込みしているというかなんというか。

http://www.svptokyo.org/events/record/79nwm.html

そんなモヤモヤもありつつ、今日はこういうイベントに参加してみたので、
取りあえず記録として残しておきます。多分あちこちとっちらかります。誰が読むやら。

・どういう集まりなのか
序盤でSVP東京の代表(?)の方が冒頭で「変わった人が集まっている」と仰っていましたが、
本当にいい意味でそうだと思いました。
また同時に、自分はこういう人たちと繋がっていたい、と思うような人ばかりだった印象が強いです。

というのは、今回のテーマは「いじめ」でしたが、つまりは、弱者・マイノリティの問題なわけです。
こういった問題に向きあおうとすると、今までは極端にリベラル寄り団体に繋がることが多かったと感じるのです。
(こういう言い方も良くないとは思いますが)
最近のツイッター上での議論の傾向で感じたのは、
「保育園落ちたの私だ」をそういったリベラル系の運動に取り込もうとする向きがありました。
保育園、教育格差、反戦(護憲)、フェミニズム、LGBT、反原発など、「弱者の権利」を叫ぼうとするものを
十把一絡げに仲間とみなして、一緒に声を上げていこうとする傾向があるように思えます。

もちろん、構造としてそれらがリンクしていることは多いと思うのですが、
これらは個別に議論をするべきであって、保育園に落ちたから「反アベ運動を一緒にやりましょう」
という飛躍はちょっとおかしいと、自分は思っていました。

今日集まっていた人たちは、割とそういう、いろんな物事を冷静に分析して、
具体的な行動を是としている人が多い気がしました。
この問題には現在こういうデータが出ていて、じゃあこういう試みをしていくのはどうか、
といった非常にバランスの取れた施策を打ち出していくというのは、
まさにチキさんの得意分野とするところであり、全体としてもその流れに傾倒する人が
多かったように思います。

・いじめの話
今日の登壇者のそれぞれの専門分野(発達障害、不登校、LGBT、教育格差)の問題は、
それぞれがいじめにリンクしていることを多分に示唆していました。
やはり現代日本は強者、健常者を「普通」とみなし、そこに適合しない人間を「異常」とし、
「異常」なものに対して支援をしよう、といった体制が基本構造になっていることが多いです。
共通して言えるのは、そうではなくて、そういった身体的特徴や障害や性的指向、貧富を認めた上で、
そういう人も居る、ではどういう柔軟な対応が必要か?という言わば「引き出しの多さ」が
必要になってくるということだと思います。

「引き出しの多さ」というのは、例えば今日の話で言うとディスレクシアであったり、
同性愛だったり、「世の中にはこういう人がいて、こういう考えを持っていたりする」という
ちょっとした情報だけでも持っているだけで、じゃあこの子供にはこういう支援が必要だね、
となるので、本当に引き出しは多ければ多いほど良いと思います。
「普通」になれない子供を先生が一緒になっていじめるなんていう構図は恐怖でしかないです。

・学校が変われない
現在の学校の「変われなさ」は異常だと思います。
それは最近の「組み体操」絡みのニュースを見ていても痛切に感じます。
誰も検証しない、誰も責任を取らない、変わろうとしない、おかしいと思わない、
もちろん学校に限った話ではないのですが、とりわけ学校という閉じた組織の中で
子供に対してそういうことが行われているということが恐ろしくてなりません。

今日の話の中のデータにもありましたが、今、国公立大学に進学する人は、
有名私立高校の出身者が増えたということです。
(以前は圧倒的に公立高校からの進学率が大きかった)
つまり、「お金がなくても頑張って勉強すれば国公立大学に入れる」という希望は
もう失われつつあるということです。はっきりと教育格差が出来ており、
それが負の連鎖につながりつつあることは間違いありません。

公立の学校が突然変わることにはあまり期待できないので、
フリースクールやホームエデュケーションなど、色々な「学校」の形を国が認め、
助成金を出すなどして様々な選択肢を持たせることが急務であると思います。
公立の学校は、チキさんの提案にあった、「先生二人 + α(介助職員等)」という
教室運営の体制を作ることは第一歩であるように思えます。
普通に考えて小学校において1人が40人を見るなんてことは不可能です。
現状できてると思い込んでいるのであれば、それはうまく調教ができていると考えたほうが良いでしょう。
とてもじゃないですが、ひとりひとりの個性に精通して、それぞれに合った
学習の進め方や、支援を変えるということは出来ないので、必然的に「落ちこぼれ」と言われる子供が生じます。
少人数制にして1人あたりのみる人数を減らすと同時に、複数人の先生と、TA(ティーチングアシスタント)のような
体制を作ることが望ましいと思います。

また、今電子黒板やらタブレットやら、そういった新しい技術を学習に取り込もうと言う取り組みが
注目されていますが、そういったものも学習支援のためにより良く活用されることを祈りたいです。

・チキさんはすごい
余談ですが。
自分は荻上チキさんのラジオを毎晩聴いているファンでもあり、
会の最後には本にサインもらったり少しお話を頂けたりして非常に興奮しました。
興奮しすぎて舞い上がってしまったことは今思い返すと顔から火が出そうなほど恥ずかしいです。
そう言えば今日は淡々といつものラジオのようにお話されていましたが、あまり笑うことが無かった印象です。
結果的にというか必然的にというか、今日の議論の仕切りはほぼチキさんがやっていたわけですし、
約3時間半の長丁場で相当お疲れだったかと思います。本当にお疲れ様でしたと言いたいです。

そんな中、自分のやっている活動をお話して、簡単な(それでいて的確な)アドバイスを頂いたりしました。
ほんの少ししか喋っていないのに、心の中を覗かれたような気がして本当にすごい人だなと改めて思いました。

今は非常にミクロな視点で、支援が必要な人に対してピンポイントで支援をしている状況。
これをもっと大きく広げていくにはどうしたら良いのか。
これはキッズドアーの渡辺さんからも示唆がありましたが、
ようやく政府もそういった教育格差の問題に取り組み始めているということでした。
(というより、取り組んでいる団体への支援を始めた、という程度)

まあそちらはゆっくりではありますが、やはり今は出来ることを少しずつやっていって、
政府がマネをする、あるいは支援をする(ことで自らのポイントにしようとする)レベルまで
地道に実績を作っていくことが大事かなという気がします。

また、チキさんからのアドバイスでは、そういった問題を抱えている人を集めて対話をしたり、
主体的に行動して自ら輪を広げていくということをしたらどうか、といったことを言われました。
(話してる間、ハイテンションで浮かれていたので微妙に記憶が曖昧なのですが…。)

そんな感じで、今日のメモとして取っ散らかしたまま残しておきたいと思います。
あ、「自分がどんな活動をしているか」について書いた記事はまだ下書きに眠っているので
この記事だけ見るとなんだか分からないですね。
簡単に言うと学習支援のボランティア団体に参加しています。
詳細についてはそのうち記事を上げられる状態にしたいと思いますが。いつになるやら。

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