ツイッターでもつぶやいていますが、ジュウオウジャーを結構真剣に見ています。
全体としては面白いんですが、それはPC的にとかモラル的にそれどうなの?と思う場面が
しばしばあり、戸惑いがあります。
3歳のムスメと一緒に見ているので、色々と影響が心配になるというのもあります。
具体的にいくつか挙げて考察やら意見やらを書いておきたいと思います。
・セラ、レオ、アムに首輪(第二話)
ジューマンの世界から人間世界にやってきて自由に振る舞う3人(3匹?)を御するために
ヤマトが3人に首輪をつけて家まで引っ張ってくるシーンがあります。
TLでも「それどうなの?」的なつぶやきが多く見られました。
それだけでなく、唯一の「人間」であるジュウオウイーグルの武器が
ムチをモチーフにしたと思われるものでもあり、
「動物との共生」というよりは、「人間による支配」という印象が強いです。
・敵が爆発して消滅する
第一話でもそこそこ爆発していたのですが、
第二話は爆発して消滅がかなり目立ちました。
おそらく、敵が「ゲーム」という設定なので、テレビゲームのように
やられた敵は爆発四散して消えるということなのでしょうが、
演出上、結構えげつない攻撃をしているように見えます。
・「最強の王者」「絶対的勝者」
オープニングの歌詞の一部ですが、なんというか違和感があります。
また、2番には「陸海空制覇」という歌詞も出てくるという情報もあります。(公式発表はまだ)
この歌詞はかなり右寄りな気がします。モヤモヤ。
作詞はニンニンジャーのOPと同じ及川眠子さんですが、
ニンニンジャーの時も下記のような違和感を感じたので、
自分とこの人との相性が悪いんだろうな、くらいに思うことにしていますが。
ニンニンジャー好きなんだけど、オープニングの歌詞で「JAPAN」ってやたら入ってるのがなんかもやっとする。戦隊モノの世界って撮影場所が日本だとしても、舞台はニッポナントカ的な架空の世界であるべきだと思っているふしがありまして。JAPANとか連呼していいのはバトルフィーバーだけ。
— オガワン (@Ogawan) August 18, 2015
でも大好きなゲキレンジャーのOPも及川眠子さん作詞なんですよね。フクザツです。
・絶対的な悪を滅ぼす絶対的な正義
歌詞の件もそうですが、もういい加減この構図は無理があることを認識すべきかと思います。
まあそれを言い出したら多分このスーパー戦隊シリーズ終わりますが。
印象的だったのは、製作発表記者会見の時のタスク役の渡邉剣さんの言葉です。
—作品を通じて子供たちに何を伝えたいですか?—
「小さいころにガオレンジャーから教えてもらった正義感、悪いものはダメ、いいものは良いと、いう区別が
はっきりつくようなことを伝えて行きたいなと思いますね」
この言葉は結構衝撃でした。
特に「ガオレンジャーを見てそう思った」というところが、
(本心かどうかは別にしても)成長後の考え方への影響という意味では大きい気がします。
「正義の反対はもう一方の正義」というセリフがKKPのロールシャッハに出てきましたが、
「絶対的な悪」というものは現実にはほぼ存在し得ないと思います。
子供向け番組とはいえ、世の中そんなに単純なものではないということを
もう少し意識しても良いかと思うのですが。
初代ガンダムからもう40年近く経つというのに未だに絶対悪の組織と戦ってるのは
スーパー戦隊くらいなんじゃないでしょうか…。
・まとめ
まあ話自体は面白いので今後も毎週見ていく方針ですが。
取り急ぎ気になったところを整理できたかなと思います。
個人的にはレオがかわいくて一番好きです。
ジューマンの世界もビジュアルがすごくステキなのでもっと舞台にしてほしい。
※記者会見の様子は公式の動画がYoutubeにあるので興味ある方はどうぞ。
取り上げたコメントは15分46秒あたりからです。