ハイバイ「夫婦」 感想

東京芸術劇場、2016/01/30マチネを観劇。
まあ思ったことを適当に書いておく。メモ。

妻がハイバイのファンなのでDVDで「て」「男たち」「ある女」は
見たことがあったが、生で見るのは初めて。
DVDで見た三作品の中では「男たち」が非常に印象深かったが、
今回の「夫婦」もより深く何かに突き刺さった感じがした。

「面白かった」と手放しに言えないのは、
面白いという言葉がコミカルさを求めるからかも知れないが、
取り急ぎ端的に感想を述べようとするなら面白かったという外ない。

初学者なので、「WOWOWに入った」の意味が分からなかったが、
終盤のメタ構造で、『主人公であるところの岩井氏』が
舞台演出をしていたことに繋がるセリフでもあるのかなと思う。

それにしても役者陣の演技力が本当にすごい。
特に、医師が二人で治療について説明してる場面での
医師の目線のやり方、漫画なら「チラ…」みたいな
オノマトペが入りそうな細かい動きが非常に巧妙だと思った。
(自分は舞台をそれほど多く見てるわけではないので、
「これくらいは普通」なのかも知れないけど…。)

役者といえば、菅原永二さんは表現さわやかを脱退してから生で見たのは初めてだった。
さわやかの緩い感じしか知らなかったので、改めてすごい役者なんだなと思った。
(今Wikipedia見てて気付いたんだけど、「うぬぼれ刑事」の第10話に出てたとな!?
うーん、ちょっと見てみたい。

ともあれ、次の「おとこたち」の再演もチケットを(妻が)取(ってく)れたので
楽しみにすることにする。

以下、あまり関係ない話。
近所のスーパーで、「切った自分の盲腸を見せられたことだけを覚えてる」
と話している親子に偶然遭遇した。

実は自分も、「病院で、切られた自分の内臓を父親に見せられる」
という場面が強烈にフラッシュバックするときがある。
(もっとも、自分のみたその映像はおそらく夢なんだが)
こういう「場面」ってかなり幼い時に見たものであっても、
おそらく強烈に画像として記憶されていることがあるのだと思う。

そして自分もこの間抜いた親知らずを娘に見せたりしていたので、
なんだろう、見せたくなる気持ちも分からんでもないな、と思ったりした。

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